ラグジュアリーなインド旅で見た顧客対応と競争

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今回、女性一人で初めてのインド旅行、
ということで周りには心配されながらも、
会社のインドの同僚からは「至って安全」
「何の心配もいらない」と言われていた。

海外慣れしているとはいえ、未知の世界
ということもあり、今回自分へのご褒美も
兼ねていたので、宿泊は全て5つ星ホテル
を予約した。リゾート地にも訪問。
もともと荷物が多いこともあって、
移動も国内線ビジネスクラスを予約。

よくYoutubeで観るようなバック
パッカーのインド旅とは
全く異なる旅をしてきた。

予防接種までして行ってきたのに、
腹痛もなく、なにより驚きの
もてなしと顧客対応に感動しっぱなし。
ものすごい勢いで経済発展している
ことも体感してきた。

 

 

まず最初にムンバイに到着

夜遅い時間だったこともあり、
その日は空港近くのホテルで一泊。
次の朝、街中の別のホテルに移動
してチェックインをした際、まだ時間
も早く部屋の清掃ができていないとの
ことだった。

当然それは理解できたので、荷物だけ
預けて、予約していたお寺をめぐる
ツアーに参加するために出発しよう
とすると、受付の方が、
「ぜひ朝食を食べて行って下さい」と。

「え、でも、私のプランは朝食が
含まれていないし」と答えると、
「いえ、こちら持ちで。お部屋が
用意できておらず申し訳ないので、
ぜひ食べて行ってください」

強く勧められた。

実際、朝から何も食べていないのと、
コーヒーも飲みたかったので、
「では、ありがたく頂きます」と
中のレストランに入った。

時間もあまりなかったため、
カプチーノと、シンプルなトーストを
オーダーしたところ、

ウエイターさんが、
「トーストだけでいいんですか?卵や
ベーコンなどは?」と言ってくる。


「とても食べたいんですけど、
行かないといけなくて。
時間がないんです」

と答えてしばらく待つと、
オーダーしたものの他に、
白い箱を持ってきた。


「時間がないとおっしゃっていたので、
こちらを用意しました。持参して
食べてください」と。


中にクロワッサン、マフィンなどが
入ったランチボックス
なるものを提供してくれた。

ええーーーーー?? 
そもそも朝食付きプランじゃないのに、
そこまでしてくれるの??

想像していたインドとのあまりの
違いにある意味ショックだった。
どれも美味しくて、素晴らしかった。

 

国内線で移動


次の目的地に向かうため、ムンバイから
Vistara航空の国内線で移動。


1時間の国内線に、機内食が出され、
しかもおいしいカレー!

離陸⇒食事⇒着陸、というまさに
空の上のレストランのようでしたが、
満足の一言。


さらに、
これはインドに限った話ではない
ですが、日本の航空会社のように
不要なアナウンスで何度も
コンテンツを止められること
もなく、本当にキチンと
ゆっくりくつろげる
サービスを提供。

 

ウダイプールという有名リゾート地

ホテルというよりもはや宮殿。

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Obeoi Udaipur
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ホテルロビー

着いたときから、ポーター、
コンシェルジュ、その他のスタッフも
すべて私を名前で呼んでくる。

廊下ですれ違った初めて会う
スタッフまで名前を呼んで
話しかけてくる。
まあ、日本人は私だけだったことも
あって認識されたかもしれないけれど、
これは初めての体験だった。

部屋にはサービスのペットボトルが
2本ほどあったけれど、よく水を飲む
ので足りないなぁと思い、敷地外に
買いにいくしかないですか?と
聞いたところ、飲みきれないほどの
ボトルが部屋に用意されてきた。

加えて、その州の伝統的なモチーフで
装飾された鏡と櫛をプレゼントされ、
テーブルにはチョコレートとフルーツ。
コンシェルジュが、他にご用は、
と部屋まで訪ねてくる。
恐らく女性客だからと思われるが、
女性スタッフのみで。

 

バルコニーもついており、
プールサイドでくつろいでいると、
お水とフルーツのサービス。
もうここに住みたいと久々に
思ったホテルだった。

最終地はニューデリー

 

タージマハルに行くため、帰りのことも
考慮して空港近くのホテルに泊まった。
部屋の一番端にデスクがあったけれども、
部屋の奥は照明がなく、すごく暗い。

 

少しPC作業もしたかったので、
スクランプか何か貸してもらえないか
聞いたところ、
「ランプがありましたので、
エンジニアが
向かいます」とのこと。

 

エンジニア??と不思議に思いながら
待っていると、ベルが鳴り、
作業着を着た電気系のエンジニアが、
170cmはありそうな大きな
フロアランプを台車に乗せて
部屋に入ってきた。

どこに置きましょう?と。

え、いや、デスクランプでよかった
んだけど、、と思いながら、
とりあえずデスクの近くに
置いてもらい、コードを
つなげてもらうと一瞬で
部屋がピッカピカに明るくなった。

とてつもない。
ここでも期待値を大幅に超えてくる。


その他、
レストランでも、
味の調整も当然のように聞いてくれ、

空港のセキュリティでも、
重たい荷物を乗せるのを
手伝ってくれる。

 

Uberのドライバーが英語が
通じないと、ポーターさんが
ヒンディで会話してくれる。


タクシーを待っていると、
ショッピングセンターの
セキュリティのお兄さんが
気にかけて声をかけてくれ、
一緒に車を探してくれる。

 

もう、日本のおもてなし、
なんて個人的には完敗だった。


熾烈な競争

一方で、そのすばらしい対応の
裏に、とてつもない競争が
発生していそうな気配を感じた。

 

お寺をめぐるツアーや、
タージマハルの案内ツアーを
申し込んでいたけれども、
とにもかくにも、
「Webにレビューを書いて」
と何度も依頼される。

お寺をめぐるツアーでは、
レビューを書くまでWhatsAppで
催促が来る始末。

名前の売り込みもすごい。


ホテルでは覚えきれない
くらい、様々な人が
自分の名前をアピールしてくる。

この世界一の人口を抱える国
では、毎日熾烈な競争が
行われており、みんなが前進している。

すさまじいエネルギーが
みなぎっている。